デザインガイド #002制作時に知っておきたい会社用封筒の選び方と作り方
- 2026.08.10
- 2026.08.26
- 封筒印刷
- 会社封筒
- 長3封筒
- 角2封筒
- オリジナル封筒
- 既成封筒
メールや電子契約が普及しても、業種によっては現在も封筒を日常的に使用します。契約書、請求書、重要書類、各種案内、行政関係の書類など、郵送する書類が多い企業では、封筒も継続的に購入する業務用品のひとつです。
ただ、利用頻度が高いからといって、すべてのサイズを用意したり、最初から完全オリジナルで制作したりする必要はありません。
この記事では、封筒を比較的多く利用する中小企業を想定して、封筒のサイズ、発注枚数、既成封筒を使った制作方法についてご紹介しています。

封筒の基本は長3と角2
電子化が進んだことで、企業全体として封筒を使う機会は以前より減っています。
一方で、不動産や医療・介護、教育関係など、書類を郵送する機会が多い業種では、現在でも封筒を定期的に使う機会があります。
こうした会社では、とりあえず会社名が入った封筒を作るというよりも、「何を送ることが多いのか」を整理してサイズを決めておくことの方が重要だったりします。
封筒には長3、長4、角2、角A4、洋長3などさまざまな種類がありますが、企業用途で最初に検討したいのは、基本的には長3と角2の2種類です。
- ワンポイントメモ
-
長3、長4、角2、角A4、洋長3・・・読み方わかりにくいですよね。
「長」は、長型(なががた)の略になるので、「なが」と読み、「角」は、角型(かくがた)の略で、「かく」と読みます。
数字部分は型の号数を指しているので、長3=ながさん、角2=かくに、洋長3=ようながさんのように読みます!
長3封筒
A4用紙を三つ折りにして入れられる、企業で最も使いやすいサイズのひとつです。
請求書、通知書、案内状など、数枚程度の書類を郵送する用途に向いています。
請求書や各種書類を毎月郵送する会社であれば、使用枚数が最も多くなりやすい封筒です。
- A4三つ折りに対応
- 定型郵便として扱いやすい
- 請求書や通知書などの日常郵送向け
- 保管場所も比較的小さく済む
角2封筒
A4用紙を折らずにそのまま入れられるサイズです。
契約書、会社案内、採用資料、複数枚の資料など、折り曲げたくない書類や厚みのある書類を送る場合に使用します。
- A4書類をそのまま封入できる
- 契約書や重要書類に使いやすい
- パンフレットや会社案内にも対応
- 複数枚の資料をまとめて送りやすい
基本の考え方
| サイズ | 主な用途 | 用意する優先度 |
|---|---|---|
| 長3 | 請求書、通知書、一般書類 | 高い |
| 角2 | 契約書、資料、会社案内 | 高い |
| 洋長3 | 挨拶状、案内状 | 必要に応じて |
| その他 | 特殊な書類、独自用途 | 必要になってから |
封筒を頻繁に利用する会社であっても、種類を増やしすぎると在庫管理が複雑になります。
まずは長3と角2を中心にして、実際の郵送業務の中で別サイズが必要になった段階で追加する方が運用しやすくなります。
- デザインPOINT
-
企業用封筒の制作相談でも、長3と角2をセットで制作するケースは多くあり、ひとまず用意するなら、この2種類があると困らないと思います。
サイズでいうと、角2封筒に近いもので、角A4封筒というのがあります。
角2封筒、角A4封筒ともにA4を折らずに丁度入れることが出来るサイズですが、角A4は角2封筒よりもA4に近いサイズ感になります。
角2封筒が意外と大きく、カバンやファイルから飛び出るので、角や蓋部分が折れてしまうことがあると思います。そんな場合は、角A4封筒の方がサイズ的にも丁度良いかもしれません。
また、角2封筒の中に入れることが出来るので、封筒内で書類を分けて入れる場合などの時は、便利だったりします!
よく使う会社ほど、発注枚数は「単価」だけで決めない
封筒は基本的に、発注枚数が増えるほど1枚あたりの印刷単価は下がります。
そのため、毎月一定量を使用する会社では、100枚ずつ何度も発注するよりも、500枚、1,000枚とまとめて制作した方がコストを抑えられる場合があります。
ただし、安くなるからといって数年分をまとめて作れば良いというわけでもありません。
封筒には会社名、住所、電話番号、URLなどを掲載することが多いため、移転や電話番号変更、ロゴ変更などがあると、残っている封筒が使えなくなる可能性があります。
発注枚数の考え方
| 発注枚数 | 向いているケース |
|---|---|
| 100枚程度 | 新規開業、デザイン確認、使用量が少ない |
| 500枚程度 | 月数十枚程度使用する会社 |
| 1,000枚程度 | 定期的に郵送業務がある会社 |
| 3,000枚以上 | 日常的に大量の郵送業務がある会社 |
例えば月100枚程度使用する会社であれば、500~1,000枚程度でも数か月から1年以内に消化できます。
一方、月10枚程度しか使わない会社が3,000枚制作すると、使い切るまでに何年もかかります。
封筒の発注枚数は、「何枚作れば一番安いか」ではなく、「どのくらいの期間で使い切れるか」から考える方が実務的です。
印刷費は枚数だけでは決まらない
封筒の価格は、単純に100枚、500枚、1,000枚という枚数だけで決まるものではありません。
例えば、
- 封筒サイズ
- 封筒の紙
- 封筒自体の色
- 印刷色数
- 片面印刷・両面印刷
- 印刷範囲
- テープ加工
- 窓付き加工
などによって価格は変わります。
そのため、他社の「1,000枚○○円」という価格だけを比較しても、同じ条件とは限りません。
封筒をよく利用する企業では、1回の発注金額だけでなく、年間で何枚使用するのかまで考えて仕様を決めると比較しやすくなります。
- デザインPOINT
-
ビリーデザインがおすすめする封筒の印刷枚数ですが、ベースとなる封筒の印刷単価によっておすすめが変わります。
刷るのが、一般的な封筒用紙で日常的に使用する封筒の場合、印刷単価もそこまで高くならないケースが多いです。また、100枚単位でも印刷できる為、大量に刷って在庫を抱えるよりも、必要に応じて都度印刷いただいた方がよいです。フタにテープを付けるくらいの加工であれば、その場合も都度印刷の方が良いと思います。
逆に一度にまとめて刷った方が良いケースは、厚手の封筒や特殊加工をするといったケースです。こうした場合には、どうしても単価が上がってしまいます。最小でも1000枚以上くらいから徐々に単価が下がってくるので、こだわりを持って作成する場合は、まとまった数量での印刷がおすすめです。
コストを抑えるなら、まずは既成封筒への印刷
会社らしい封筒を作りたい場合、大きく分けると制作方法は2つあります。
ひとつは、すでに封筒として完成している商品へ印刷する既成封筒への印刷。
もうひとつは、紙を選び、印刷してから封筒の形へ加工する完全オリジナル封筒です。
日常的に使用する会社封筒で、価格とデザインのバランスを取りたい場合は、まず既成封筒への印刷から検討するのがおすすめです。
既成封筒への印刷
市販されている封筒を使用し、その表面や裏面へ会社名、住所、ロゴなどを印刷します。
メリット
- 完全オリジナルよりコストを抑えやすい
- 小ロットから制作しやすい
- 納期を短くしやすい
- 長3・角2など一般的なサイズを選びやすい
注意点
- 選択できる紙に限りがある
- 印刷できる範囲に制限がある
- 封筒の構造によって印刷できない場所がある
会社の事務用品として日常的に使用するのであれば、この方法でも十分にオリジナルの封筒を作ることができます。
- デザインPOINT
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安いし、普段からよく使うからといって、大量に刷るのは避けた方が良いです。特に貼り合わせが裏面中央になっている、中貼りの封筒などは少量からの印刷をおすすめします。
500枚入りのダンボールで納品されることが多いのですが、そのまま放置しておくと、重さによって圧がかかり、下の方の封筒に跡が残ることがあります。当然置いておく時間が長いほど、跡が残りやすいので、注意が必要です!
可能なら、納品された際に、縦置きにしておくと跡残りを避けられます。
既成封筒でも、デザイン次第で印象は変えられる
既成封筒というと、「左上にロゴを入れて、下に住所を入れるだけ」というイメージを持つかもしれません。
もちろん、そのようなシンプルな作り方もありますが、既成封筒でもデザイン方法にはある程度幅があります。
例えば、封筒そのものの色を企業カラーに近づけたり、ロゴを少し大きく配置したり、帯状のグラフィックを入れたりするだけでも印象は変わります。
仕様によっては、蓋部分への印刷や、端に近い位置までデザインを配置することもできます。
デザインするときに考えたいこと
- 封筒そのものの色を活かす
- ロゴの配置を名刺などと統一する
- 表面へ情報を詰め込みすぎない
- 裏面もデザインとして利用する
- 長3と角2で共通ルールを作る
封筒はパンフレットほど情報を掲載する印刷物ではありません。
だからこそ、会社名、ロゴ、住所など最低限の情報だけでも、配置や余白によって会社の印象が出やすい媒体です。
既成封筒と完全オリジナル封筒の違い
| 既成封筒への印刷 | 完全オリジナル封筒 | |
|---|---|---|
| コスト | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| 小ロット | 対応しやすい | 条件による |
| 紙の自由度 | 限定される | 高い |
| 印刷範囲 | 制限あり | 自由度が高い |
| 特殊加工 | 限定される | 対応しやすい |
| 日常使用 | ◎ | ○ |
| ブランド表現 | ○ | ◎ |
- デザインPOINT
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封筒を日常的に使う会社の場合、見た目だけでなく長く使い続けられる封筒であることも重要です。デザインを凝りすぎて制作単価が高くなると、追加発注のたびに負担になります。
オリジナル封筒も魅力的ですが、正直、既成封筒への印刷でも工夫次第で企業イメージをアピールできる封筒は作成可能です!ある程度制限があるからこそ、制限を活かしたデザインもあります。
どうしても消耗品となりやすい封筒なので、現実的で使いやすい封筒を使いたいですね!
まとめ|封筒は使用量から逆算して考える
電子化が進んでも、郵送業務が多い業種では封筒は現在も必要な事務用品です。
その場合、単純に「会社名入り封筒を作る」のではなく、実際の使用方法から仕様を決めると無駄が少なくなります。
封筒制作を検討するときの基本
- まずは長3と角2を中心に考える
- 月間・年間の使用量を確認する
- 数か月から1年程度で消化できる枚数を考える
- コストを重視するなら既成封筒への印刷を検討する
- デザイン性を重視するなら紙や加工を含めてオリジナル制作を検討する
封筒は、一度作ると何度も追加発注する印刷物です。
特に利用頻度が高い会社では、最初の制作費だけを見るのではなく、追加発注のしやすさや単価、在庫量まで含めて仕様を決めておくことが重要です。毎日の業務で使うものだからこそ、必要以上に豪華にする必要はありません。
一方で、取引先の手元へ直接届く印刷物でもあります。
「業務用品として使いやすいこと」と「会社から届いたものとして違和感のない見た目」の両方を基準に考えると、長く使いやすい封筒になります。
